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映画の感想をまったり書き綴るブログ。 長い感想にはネタバレもあるので注意下さい。
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■観賞/映画館
■面白度/★★★★
■カラー度/★★★★



話だけを取れば今1歩だったのですが、映像美については文句なしに素晴らしかったです。鮮烈な色彩を効果的に使っていたので、そっちに気を取られて話の出来を誤魔化された気がしないでもありません(笑)
テーマとしては重いのですが、それに至るまでの過程が微視的なので、結論が出ても腑に落ちない感覚が残りました。
好きな俳優さんが多かっただけに残念だった。でも好きだ。



なんといっても、ジェット・リーとドニー・イェンの勝負は秀逸でした。動きが俊敏なのに一撃がずしっと重いという。刃先だけで切り合うアクションと違って、切り結ぶという表現が相応しい勝負でした。
あんな軽々と剣だの槍だのぶん回してるけど、刃がかちあった瞬間の、ずんと重い感触というのが腹の底に響いてくるような、そんなアクションでしたよ。

た、たまらねー!二人とも大好きだ…!!(海に向かってシャウト)

二人のかもし出す空気もすごいすきだったなぁ…凛と張り詰めた感じが、息を呑むくらい美しかったです。

それだけに!

ワイヤーアクションが邪魔くさいんだよーーー!!!(血涙)

んん、まぁ、ワイヤーアクションについては結構…いやでも、中国のワイヤーアクションて本気で「ワイヤー」なので、観慣れてない方には「?!」って思えるかも…。知ってても「うへー」と思うことがあるので(笑)特に、ワイヤーなど使わなくても素晴らしい殺陣ができる俳優さんが揃ってる時なんかは、あ、惜しいなぁと思うことがあります。
ジェット・リーVSドニー・イェンの時は本気で泣きたくなりました(二人が凄かっただけに余計)

個人的にはこのお二方の勝負が観れただけでも良しですよ。二人とも武術やってる方々で、1度中国映画か何かで二人の対決シーンがあったらしく、それがまた凄かったそうで。観たいなぁ、観たいなぁと思っていたとこにこの映画!
でした。水滴散らしながら戦う姿があまりにも綺麗で、ぞわぞわ~と鳥肌立ちます。そして、ワイヤー出た途端に四つんばいになります…(…)

ドニーさんは「修羅雪姫」「ブレイド」のアクション監督もなさっていらしたけど、ご本人自体は「ブレイド2」に出演してる時に初めて知った程度だったり。ブレイド2の時の防具に書いてあった「雪」の意味が知りたくてたまりません。なんだ、雪ってお前(笑)

おう、脱線失礼しました(土下座)

で、話ですよ。
映画自体は好きなんですけど、伝わってくるものがなかったというのが正直な感想です。

暗殺者VS始皇帝というパターンは「始皇帝暗殺」でもやった訳なのですが、どちらかというと、後者の方が共感(というと、また語弊ありますけど)できるのではないかと思います。いずれにせよ、愛国心というものが理解できなければ、なんで彼らが滅び行く国のためにこんな一生懸命になってんのか、ってことは分からないのですが…。

例えば、文字や言語。今自分達が使っている言語や文字が、明日から使えなくなり、まったく違う言語を使うよう強要されたら反発もしたくなるってもんです。英雄の中でも同じく、降り注ぐ矢の中でひたすら字を書きつづける人々の描写が出て来ますが、字、言語というのはその国を代表する文化に等しく、強国に支配されることによって、今まで培ってきた自分達の文化が一瞬にして否定され滅ぼされてしまうという危機が彼らに訪れているという…こう言うと非常にこっぱずかしい表現になりますが、要するに、力だけで誇りや魂まで殺せるか、というと、不可能な訳で。

色彩によって話の内容も痴情のもつれだったりなんかしちゃったりしましたが(笑)そういった枠のちっさな話の中に無理やり枠のでっかい話を持ちこんでも、映像を派手に見せたいがための演出にしか見えないんですよ…。テーマがはなから、そこにないから。
深い部分では良いテーマをいじってるなと感じはするんですが、結論を出せずに終わった、という印象は拭えませんでした。

端々に散りばめられた兵士や矢の描写は格好よかったけど、本当に格好よかっただけで終わったなー(汗)
最後に無名が降り注ぐ矢に対峙するシーンは象徴的ですごくよかったと思うんですけど。後、個人的には「風!風!風!」の掛け声は好きでした。矢を打つ合図に風の掛け声。なんかいい(笑)

悪を倒して正義を気取ることだけが「英雄」と呼ばれる者の条件ではなく、自分の中のあらゆる感情と大儀に葛藤しつつ、自分のためではなく意志を貫いて生きることのできる人間が「英雄」だ、ってことなんではないかと思いました。

しかし、始皇帝は意外に強くて驚きました。お前!そんな強いなら最初から出てこーい!(笑)心なしか西村雅彦に似ていた…ように見えた(本気で)

それはともかく!

一番「ぐぬー」と思ったのは始皇帝です。史実でも猜疑心が強く、暗殺されることを恐れて滅多に人前に姿を現さなかったと言われる始皇帝さん。皇帝になり上がるまでにも、彼のやってきたことというのは国を統一するって大儀があったって、お世辞にも褒められるようなこっちゃないんですよね…。出生についても黒い話が諸々(実は皇帝の子供じゃなかったんじゃないのか、とか)と…おかげで始皇帝にはあんまり良いイメージがなくて、この映画の、自分を暗殺しにきた人間をして「友」と呼ぶような男前の始皇帝は、ちょっと…どころか、もう、違和感バリバリでした…。

そんなことは、スーパー機嫌がいい時の信長くらいしか言わないと思います…(笑)
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