「リング」

■観賞/DVD
■面白度/★★★★
■貞子度/★★★★☆☆



洋画におけるホラーの要素が「背後から突然出現→ぎぃやー！！」ならば、日本映画のホラー要素は正に因縁だの業だのという、非常に精神的な部分に圧迫をかけてくるものが多く、その最たる例が「リング」ではないかと。
一見、無差別に殺されるてゆく人々なのですが、こんな悪いタイミングでの一期一会なぞあったものではない（笑）とばかりに、ビデオに少なからず関わったばっかりにばったばったと死んでゆき、呪いを解く理由も分からずの前半は映像効果もあいまって、なんだか「うぇ」と感じる映画でした。
何より貞子が怖かった。テレビから出てくんな、出てくんな（涙）

「ハリーポッター賢者の石」

■観賞/DVD
■面白度/★★
■魔法度/★★★



最強のファンタジーと銘打つには、ぶっちぎりで面白いと思える程の内容ではありませんでした。分かりやすい話の展開と登場人物それぞれに割り振られた適度なエピソードで、主人公も脇役も十分に引き立ってはいたのですが、ストレートな物語展開なので特に感情へ訴えかけてくるものはなく、普通に観れてしまう映画です。
ファンタジックな世界観だったので、もそっと余情感というか想像の余地が欲しかったかもと、欲を言えばそんなとこ。きちんとまとまり過ぎて、優等生なお話だなーという印象だったので。

「バーティカル・リミット」

■観賞/DVD
■面白度/★
■ピッケル・ジャンプ度/★★★



えー…何から突っ込めばいいですか。終始突っ込めばいいですか。２時間テレビ画面に突っ込みすぎて疲れました、この作品。
世界で2番目に高い山、ゴットウィン・オースチンことK2を舞台にした山岳救助アクション…？というと聞こえはいいですが、登山かじってなくとも、物理的にありえないことだらけで真面目に観ることも、話に入り込むこともできませなんだ（笑）
いやもう、面白いというか、とにかく突っ込みどころ満載過ぎて、どーにもこーにも。そういう意味では面白いと思い…ますが（壁に手をついて）

取り敢えず、いかに強風が吹いてもピッケル2本でジャンプできる程カラコルム山脈は甘くありません（本気で）

「CUBE」

■観賞/DVD
■面白度/★★★★★
■カラクリ度/★★★★



ホラー映画というより緊張映画という感じでした。見終わった後にどっと力抜けます。ラストのオチにしてみても、心底安心した直後に奈落の底まで叩き落されるという高低差に悶絶（笑）キューブの詳細は判明しないまま終わりますが、それも不気味でいい味を出しております。
何よりも恐ろしいのは、追い詰められた人間でした。
キューブのしかけ自体はそこまで残虐ではないんですが、観てると息苦しさを覚える、そんな作品。

「ダンサー・イン・ザ・ダーク」

■観賞/DVD
■面白度/★★★★
■暗黒度/★★★★★★



母親の子供に対する無償の愛情。テーマが明確で話もテーマから逸れることなく進んでいきます。が、ラストがあ、あまりにも、あの、もう、救いようがなさすぎて、あそこまで落とす必要があったのか？！と涙も引きました…（四つんばい）ついでに、話の展開でビョーク演じる母親の、ともすれば自己中心的ともとれなくない言動に素でどん引きしました（汗）
主人公の想像の世界とリアルワールドのギャップが、話の重苦しさを比較的緩和してくれるものの、ラストである意味、何もかもが台無しに。
観終わった後のなんとも言えない気分は実際味わって頂く他にお伝えできません…（吐血）面白くはあるんだけど。