「楽園の瑕」

■観賞/DVD
■面白度/★★★★★
■余韻度/★★★★★



切ない物語と砂漠の殺伐とした風景が相俟って叙情的な映画です。少々、物語の背景を知らないと話が分かりにくい気もしないではないですが、二度程観返せばなんとなく分かるので許容範囲かと。
難を言うとすればアクション（笑）でも、これが中国のワイヤーアクション！と割りきって観るのが吉です。
広大な砂漠の砂の色と、雲一つない紺碧の空の色の見事なコントラスト、ただそこに漠然と存在するだけの砂漠と空が、繰り広げられる人間関係を暗に表わしているようで、余情感溢れる作品でした。

「ザ・コア」

■観賞/DVD
■面白度/★★
■ご都合度/★★★★★★



設定については、この際スルーするとしても、物理的にあまりにも無理のありすぎる展開。危機発生→実は解決方法が…→よっしゃ、解決するぜ！という王道の流れその1、トラブル発生→一人づつ死んで解決という王道その2、ラストは主人公とヒロインだけ助かるという王道その3、と王道づくしの映画なので安心して観れると言えば観れるかも。
しかし、事の重大性とは反比例ななんとも軽いノリという印象が否めません。
ラストも死んだ人間など何処吹く風のスーパーライトぶり。
分かりやすい作品ですが、私はさほど好きではありません。

「ドリーム・キャッチャー」

■観賞/DVD
■面白度/★★
■宇宙人度/★★★★



正統派ホラーと思いきや、なんたる方向転換でしょうか。オチは宇宙人ときたもんだ（涙）4人の幼馴染、不思議な力、冒頭からの雰囲気はすごくよかっただけに残念極まりない作品でした。4人つーから、4人でそれぞれ役割があって話が展開するかと思ったら、しょっぱなから二人くらいあっさり死んでしまい…おおーう…（微妙な表情）という…ええ、もうそんな具合。
微妙に生理的な嫌悪感を感じるという点ではホラーとして成功している…かも？

「キス・オブ・ザ・ドラゴン」

■観賞/DVD
■面白度/★★★★★★
■極・アクション度/★★★★★★


これでジェット・リーに惚れましたともよ。アクションもとても良いですが台詞や雰囲気に滲む切なさが最高です。アクションだけでなく要所、要所でアクション、というのも物語のいいスパイスになっております。
笑わない主人公もグッド！
フランスの警察…って？！（目玉飛び出し）という細かい突っ込みはさておき、雰囲気に浸って楽しんで頂ければ尚のことグッドな作品。
話のテンポとしてはゲーム的ではありますが、それ故に理解にやすいという長所も。