「マイ・フレンド・メモリー」

■観賞/DVD
■面白度/★★★
■友情度/★★★★


身体的なハンディを持つ少年ケビンと、人より少し鈍くて体格だけは大きな少年マックスの友情物語なのですが…設定はかなりよかったものの、ファンタジックな演出は少々過剰すぎた気も。子供同士の友情が話の軸になっているので、可愛い演出と言えばそうなのかもしれませんが、折角リアルな設定を生かして展開しているし、現実感があればこそ話に感じ入ることもできるのですが、どうも演出が邪魔をして多少鬱陶しいと思う部分はありました。
ラスト近く、クリスマスの話はとても泣けるのですが、それ以後のマックスがちょっと淡白だったんで、クリマスのエピソードで泣けるテンションが最高潮に達したのに、ここで止めが欲しいってところで話を冗漫にしてしまったので泣くに泣けなかったというのが正直なところ。
別に私が捻くれてるからそうだったとは…あ、いや、そうかもしんない…っすけど（涙）

「アイアムサム」

■観賞/DVD
■面白度/★★★
■娘賢過ぎ度/★★★★



あの設定で泣かない人間はいないよなぁ（笑）でも、今一歩足らなかった気も拭えず。
一個一個のエピソードを丁寧に描写せずに、よい部分だけを抽出してブツ切りにした印象を受けます。一つのエピソードに至る過程を省いて結果だけ、では表面上感動できてもすぐに気持ちが冷めることは否めないかと。
ビートルズがお好きな方には端々のネタが分かるのでしょうが、私には少ししか分からなかった…(汗)
話も突然始まってしまったし、あらすじを知らない人間にも分かりやすい話にして欲しかったです。正直、泣けるのは設定のおかげであって物語の出来のおかげではないと思います。

「セブンイヤーズ・イン・チベット」

■観賞/DVD
■面白度/★★★★★★
■バター茶度/★★



この上なく自分勝手で傲慢な主人公が、他人に対する労わりや思いやりを学んでいく過程が丁寧で、尚且つ、必要最低限の言葉以外はすべてを映像から語っていたため、見ていてじんわり、こちらも癒される映画です。
自分のことし考えられなかった主人公が、なんで自分じゃ駄目なんだろう？とか、なんで自分なんだろう？と悩む様が切々と伝わってくる作品。チベットの純朴な人々や自然も効果的でした。文句なしに良い作品！

「ダンサー・イン・ザ・ダーク」

■観賞/DVD
■面白度/★★★★
■暗黒度/★★★★★★



母親の子供に対する無償の愛情。テーマが明確で話もテーマから逸れることなく進んでいきます。が、ラストがあ、あまりにも、あの、もう、救いようがなさすぎて、あそこまで落とす必要があったのか？！と涙も引きました…（四つんばい）ついでに、話の展開でビョーク演じる母親の、ともすれば自己中心的ともとれなくない言動に素でどん引きしました（汗）
主人公の想像の世界とリアルワールドのギャップが、話の重苦しさを比較的緩和してくれるものの、ラストである意味、何もかもが台無しに。
観終わった後のなんとも言えない気分は実際味わって頂く他にお伝えできません…（吐血）面白くはあるんだけど。

「ショコラ」

■観賞/DVD
■面白度/★★★★★★
■チョコ度/★★★★★★



まず何がいいって、主人公の陽気さと前向きさ。閉鎖的な田舎町でチョコレートのお店を開いた主人公とその娘と町の人達との交流がゆったりと、それこそチョコレートが溶けるようにまったりと描かれているのが、とてもほんわかして観ていて安心する映画です。
チョコレートも一杯出てきますし、視覚的にも楽しい作品（笑）
ラストなんかニマ～としてしまいますよ。町長さん、店のディスプレイはちゃんと弁償したのかな（笑）